【ざっくり。ドローンのここまでと「ドローンって免許がないと飛ばせないの??」問題】
ここ数年でドローンの存在がだいぶ認知されてきたかと思います。
私が聞いた話だと。今のドローン(カメラが付いているマルチコプター)が一般的に普及していったのはフランスのParrot社が2010年に発売したドローンの発売以降らしいです。ここから軍事目的ではない、ドローンビジネスの模索と競争が始まったんですね。
数年遅れで日本国内でもドローンビジネスが始まったらしいのですが導入されたキッカケは「森林の野生動物の調査」だったそうです。
確かに。私の仕事の記憶でも、ドローンでの空撮をチラホラ見るようになったのは2015年くらいでYouTubeの台頭の勢いに少し遅れて、くらいの印象でした。そう考えるとここ10年くらいで爆発的に普及していったものなんですね。一般ユーザーもここ数年で増えていっているそうです。
同時に国内でもドローンの法整備は進んでいくのですがここ数年で一気に加速しています。もちろん「ビジネスユーザーだけではなく、一般ユーザーも急激に増えたことにより」なのですが、色んなトラブルに対応するためです。
ここで良く聞く「ドローンって免許がないと飛ばせないの??」についても書こうと思うのですが。
現状では「条件や国が定めたルールを守り、国への登録や申請が必要な場合は、ちゃんと自身で行えば」昨今、皆さんが免許と呼んでいる国土交通省が発行している「無人航空機操縦者技能証明書」を持っていなくてもドローンを飛ばすことができます。
じゃあそのルールって何??なのですが、ドローンに関係してくる主なものは以下になります。
★★★ドローンに絡む法律や条例★★★
1.航空法 ⇒国土交通省
2.小型無人機等飛行禁止法 ⇒国土交通省、警察庁、防衛省など
3.民法
4.電波法 ⇒総務省
5.道路交通法
6.都道府県、市町村条例 ⇒各自治体
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「めっちゃあるやん!」という声も聞こえそうですが笑
イメージとしては自動車に似ていますが、空を飛ぶので「航空法」が。電波で飛ばすので「電波法」みたいなのが絡んできます。
このように規制がどんどん増えてきていて、車のように厳罰化されてきています。
ドローンの場合は、まだ免許制にはなっていないので、これを自身でクリアにできれば問題ない。という話です。
ルールについても、ざっくり説明しますが。。ほんとにざっくり書きます。
なんか色々あって増えてきているんです。興味のある初心者の方は参考にして頂き、調べてみてください。ドローンの場合は、「機体」と「飛ばす条件」などにルールがあります。
【ざっくり・機体のルール】
★飛ばすドローンの総重量で次第で「機体登録番号」や「操縦者の登録」を行う必要がある。
⇒自動車でいうナンバープレートのようなものですが航空法の管轄です。日本国内の場合は、ドローンの総重量が100g未満の機体であれば、機体登録に関しては必要ありません。でも「飛ばす場所」は、制限されます
★室内であれば航空法は適用されない
⇒建物の中であれば、(建物の所有者のOKをもらう必要はありますが)割と飛ばせます。
◆航空法での禁止は、以下の感じです。
①空港周辺での飛行
②地表から150m以上上空での飛行
③人口集中地区(DID地区)での飛行
④緊急用務空域での飛行
⑤夜間(日没後)の飛行
⑥目視外飛行
⑦第三者、第三物から30m以内の飛行
⑧イベント会場上空
⑨危険物の輸送
⑩物件投下(ドローンから物を落とす)
さらに、外での飛行には地上系のルールが絡んできます。
◆「小型無人機等飛行禁止法」では、以下のような制限がかかり、これらの対象施設の上空(レッドゾーン)とその周囲おおむね300mの上空(イエローゾーン)が規制範囲として定められています。
・国会議事堂
・内閣総理大臣官邸
・皇居
・空港
・原子力発電所
・外国公館
・防衛関係施設
◆民法としては「土地の所有者への許可をもらう」必要があります
これは建物の中でも関係します。自身で購入した自宅の中などは大丈夫ですが、自宅の庭だと航空法や小型無人機飛行禁止法をチェックする必要があります。さらに「第3者の建物内や敷地内」「近所の公園」「人のいない河原や空き地や山や海」でも、(当たり前ですが)誰かに「管理された」場所です。
日本の場合。ほとんどの場合が「管理された場所の上空300mまで所有権が発生する」ので、たとえ土地の許可を頂けても「土地の境界線は越えてはならない」と理解しておく必要があります。
◆電波法は「特殊な無線」で操縦する場合に制限があります。
日本国内で購入できるメーカーの既製品の機体は、メーカーが「技適マーク(技術基準適合証明)」を取得した機体なのであまり気にすることはありません(携帯電話もそうですね)。自作機などでは別の周波数を使用する必要があったり、海外から輸入で購入する機体には「日本の技適マーク」が無いものもあります。このような機体を飛ばす場合は「アマチュア無線4級以上」とか「第三級陸上特殊無線技士以上の無線従事者資格」が必要になってきます。
◆道路交通法
車と同じようなものですが。道路から離着陸する際、厳密には道路交通法の「道路使用許可」が必要となります。また、車両の通行に影響を及ぼす低空での飛行に関しても同じく許可が必要です。鉄道や新幹線、高速道路の付近などは禁止区域の場合があるので(他の禁止をくりあにしながら)所轄の警察に確認もとる必要があります(小型飛行禁止法なども絡んでくるので、飛ばす際は管轄の警察に一報入れておいたほうが良いです)
◆都道府県、市町村条例
公園でのドローン利用も、基本的に条例で禁止されています。あとは市町村の文化財系も気を付けなければなりません。ほとんどの公園ではドローン利用が禁止されているそうです。
(100g未満のおもちゃのドローンでも、ダメ。などがあるので要注意です。
とまぁ、このような感じなのですが。
慣れないと、なんか大変になってきているのは確かです。
私もドローンを始めるにあたり、調べれば調べるほど「一回ちゃんと学んでおかないと独学は大変そうだ」とか「こんな感じなら、近い将来に免許制になってもおかしくないぞ」と思い、自動車免許のようにスクールに行くことを決断しました。
しかし、いざスクールを探しているとスクール選びにも「思わぬ落とし穴があるかも。。」と気づいた次第です。次の記事では「スクールの事や私が取った手段」のことをご紹介します。
【ドローン関連 リンク集】
◾️国土交通省HP(ドローン操縦者)
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
◾️DIPS 2.0 操作マニュアル
https://www.mlit.go.jp/common/001520747.pdf
◾️カテゴリーⅡ 飛行申請入力例
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001735420.pdf